BULLET CLUB OGとお株を奪われた鈴木軍(後編)

さて前編に続いて新日本のユニット再編の動きに伴う現在の立ち位置について考察するとともに、今回はタイトルの通り、新設 BULLET CULBと鈴木軍の関係性について思うところを書いていきたいと思います。

 

①〜④はこちらから

 

surreal-tokyo.hatenablog.com

 

⑤鈴木軍(ヒール)

もともとは、小島聡の新日本回帰のストーリー展開で作られた小島軍(仮)をもとにするユニット。当時はわかりやすく、外敵(小島、TAKAみちのく)とタイチが徒党を組んでいた形。

その後、小島の追放に伴って、これまた外敵の鈴木みのるが加入、リーダーになるという流れ。

鈴木軍の悪行は止まらず、棚橋とドームでIWGPをかけてメインで戦ったことも記憶に新しいです。このころはわかりやすい構図で、ベビーの新日本本隊、ケイオス(オカダ帰国後)とヒールの鈴木軍が争うといった絵でした。

その後、初代バレットクラブの結成、CMLLからロスインゴベルナブレスの輸入があって少々勢いを落としましたが、2018年現在、極悪集団であるイメージは根強いです。

そんなわけで、鈴木軍のユニットとしての位置付けは完全なヒールであると言えるでしょう。

 

 

⑥BULLET CULB OG(ヒール)

ELITEとの分裂で初期メンバーであるバットラックファレ、タマトンガ、タマの弟のタンガロア、そこにプロレスリングノアを退団した石森太二が合流してできたユニットです。前編でELITEがベビーであると位置付けましたが、ある意味で初期メンバーの彼らは初期から一貫としてヒールを貫いているように見えます。

また違った側面で、ELITEが北米のメンバーを中心にしているのに対して、OGは南洋諸島のメンバーを中心にしています。

それはさて置き、バレットクラブの分裂騒動が2018年の初頭から始まったわけですが、どうもOGの勢いというのは良いとは言いがたいものでした。(レスリングオブザーバーなどによると、タマの育休的な要素があったという)

そんな中で先日の両国大会でジェイホワイト、邪道、外道が合流をしました。もともと、タマ、ロアのGODはタッグですし、ファレもメインを張って締めれるような位置付けの選手ではありませんでした。ここにきてのジェイの加入は、メインを試合内容で飾ることのできる選手の加入を意味していると思います。また、外道の加入もメインをマイクで締めるためなのでしょう。さしずめ、凱旋帰国後のオカダカズチカのような立ち位置です。

さて少し脱線してしまいましたが、OGは初期バレットクラブの正統な嫡子のような位置付けで、ヒールユニットと言えるでしょう。

 

 

 

本題  OGと鈴木軍

現在のストーリー展開の中ではこの2ユニットの関わり合いは全くない状態です。ここはわかりやすく、ベビーVSヒールでの抗争を演出したい狙いがあるんでしょう。

例)OG(悪) vs ケイオス(善)

  鈴木軍(悪) vs ロスインゴ(善)

 

ベビーユニットが乱立する結果となっている現在の新日本プロレスで、こうしたわかりやすい構図を作り出すためにはどうも鈴木軍だけでは足りないのでしょう。OGの結成はある種必然的だったのかもしれません。

 

また違う側面では新ヒールユニットの結成は、ある意味で、古参ヒールユニットのアイデンティティを希薄にしてしまいます。

直接抗争こそはしていませんが、OGの結成によってOGと鈴木軍はヒールユニットとしてのポジションをどのようにして維持、増長させるかで、間接的な抗争が始まっているわけです。

 

この後の展開で、鈴木軍がロストアイデンティで中道のユニットに成り下がるか、極悪集団を貫けるのかどうか、私はその点を見所にしています。

 

さて、この項もまた長くなってしまいましたが、今日はこの辺りで失礼します。

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